今回は数学の出題パターンをみていくことにしましょう。2027年用に更新しました。
大問別の傾向と,分野別の傾向の2種類を用意しました。

さらに下の方に,各科目の平均点や,取り組むべき問題の順番についても用意しています。
公立入試数学の傾向を理解し,どんどん行動に移しましょう!

大問別出題傾向

静岡県公立高校入試の数学では,最近は大問7つで構成されており,出題分野が大体決まっています。

以下,順番に見ていきましょう。

大問1

年度 カテゴリ (1)ア (1)イ (1)ウ (1)エ (2) (3)
2027 ??? ??? ??? ??? ??? ??? ???
2026 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2025 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2024 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2023 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2022 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 平方完成型
2021 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2020 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2019 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 平方完成型
2018 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 因数分解型
2017 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 解の公式型
2016 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 平方完成型
2015 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 解の公式型
2014 小問集合 整数の計算 文字式の計算 分数式の計算 根号を含む計算 式の値 定数の求値

大問2

年度 カテゴリ (1) (2) (3) (4)
2027 ??? ??? ??? ??? ???
2026 小問集合 作図 立体の表面積 確率 -
2025 小問集合 作図 双曲線の式 確率 -
2024 小問集合 作図 文字を使った式 確率 -
2023 小問集合 作図 命題の逆 確率 -
2022 小問集合 作図 双曲線の式 確率 -
2021 小問集合 作図 文字を使った式 確率 -
2020 小問集合 作図 中心角の大きさ 確率 -
2019 小問集合 作図 比例の式 確率 -
2018 小問集合 角度 双曲線の式 作図 測定値と誤差
2017 小問集合 文字を使った式 作図 相対度数(文章題) -
2016 小問集合 関数(選択) 作図 確率 -
2015 小問集合 文字を使った式 双曲線の式 作図 標本調査(文章題)
2014 小問集合 文字を使った式 双曲線の式 作図 ヒストグラム(文章題)

大問3

年度 カテゴリ (1) (2)
2027 ??? ??? ???
2026 連立方程式 連立方程式(速さ) -
2025 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) -
2024 連立方程式 連立方程式(割合) -
2023 データ分析 中央値 データ追加・除去
2022 データ分析 範囲 データの個数
2021 データ分析 ヒストグラム選択 データ追加・除去
2020 データ分析 最頻値 データの個数
2019 データ分析 相対度数 代表値(選択)
2018 小問集合 確率 連立方程式(割合)
2017 確率 確率 -
2016 データ分析 代表値の求値 散らばりの程度
2015 小問集合 確率 連立方程式
2014 確率 確率(選択) -

大問4

年度 カテゴリ (1) (2) (3)
2027 ??? ??? ??? ???
2026 立体図形 ねじれの位置 面積比 四角錐の体積
2025 立体図形 垂直な面 回転体の体積 線分の長さ
2024 立体図形 ねじれの位置,平行 線分の長さ 三角錐の体積
2023 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) - -
2022 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) - -
2021 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) - -
2020 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) - -
2019 連立方程式 連立方程式(速さ) - -
2018 立体図形 三角形の面積 四角錐の体積 -
2017 連立方程式 連立方程式(過不足) - -
2016 連立方程式 連立方程式(過不足と割合) - -
2015 立体図形 体積比 線分の長さ+選択 -
2014 連立方程式 連立方程式 - -

大問5

年度 カテゴリ (1) (2) (3)
2027 ??? ??? ??? ???
2026 データ分析 四分位範囲 ヒストグラム(記述) -
2025 データ分析 中央値 箱ひげ図(選択) -
2024 データ分析 累積相対度数 箱ひげ図(選択) -
2023 立体図形 投影図 弧の長さ 三角形の面積
2022 立体図形 動点 回転体の体積 折り返した線分の最小条件
2021 立体図形 直角な角 図形の面積 線分の長さ
2020 立体図形 ねじれの位置,平行 線分の長さ 四角錐の体積
2019 立体図形 動点 動点,回転体の体積 動点,線分の長さ
2018 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2017 立体図形 ねじれの位置,平行 円錐の母線の長さ 折り返した線分の最小条件
2016 立体図形 動点 動点,体積の比 動点,線分の長さ
2015 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2014 立体図形 線分の長さ 動点,図形の面積 -

大問6

年度 カテゴリ (1) (2) (3)
2027 ??? ??? ??? ???
2026 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2025 関数総合 2次関数の変域 直線の傾き 比例定数の求値
2024 関数総合 双曲線の式 比例定数の取りうる範囲 比例定数の求値
2023 関数総合 比例定数の求値 グラフの変化(選択) 比例定数の求値
2022 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2021 関数総合 2次関数の変域 座標の求値 比例定数の求値
2020 関数総合 双曲線の式 変化の割合 比例定数の求値
2019 関数総合 比例定数の求値 直線の式 比例定数の求値
2018 証明 合同証明 弧の長さ -
2017 関数総合 双曲線の式 比例定数の求値 比例定数の求値
2016 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2015 証明 相似証明 弧の長さ -
2014 関数総合 座標の求値 y座標の取りうる範囲 比例定数の求値
年度 カテゴリ (1) (2)
2027 証明 ??? ???
2026 証明 合同証明 角度
2025 証明 相似証明 弧の長さ
2024 証明 二等辺三角形証明 角度
2023 証明 相似証明 線分の長さ
2022 証明 相似証明 角度
2021 証明 合同証明 弧の長さ
2020 証明 相似証明 線分の長さ
2019 証明 相似証明 角度
2018 - - -
2017 証明 相似証明 面積の比
2016 証明 合同証明 角度
2015 - - -
2014 証明 合同証明 角度

カテゴリ別出題傾向

公立数学の分野別出題傾向をまとめました。

2次方程式

年度 カテゴリ パターン
2027 2次方程式 ???
2026 2次方程式 因数分解型
2025 2次方程式 因数分解型
2024 2次方程式 因数分解型
2023 2次方程式 因数分解型
2022 2次方程式 平方完成型
2021 2次方程式 因数分解型
2020 2次方程式 因数分解型
2019 2次方程式 平方完成型
2018 2次方程式 因数分解型
2017 2次方程式 解の公式型
2016 2次方程式 平方完成型
2015 2次方程式 解の公式型
2014 2次方程式 定数の求値

作図

年度 カテゴリ パターン
2027 作図 ???
2026 作図 垂線・二等分線
2025 作図 円の中心
2024 作図 接線・二等分線
2023 作図 垂線・二等分線
2022 作図 垂線・二等分線
2021 作図 接線・二等分線
2020 作図 円の中心
2019 作図 円の中心
2018 作図 垂線・二等分線
2017 作図 二等分線
2016 作図 接線・二等分線
2015 作図 回転・対称移動
2014 作図 垂線・二等分線

確率

年度 パターン
2027 ???
2026 確率
2025 確率
2024 確率
2023 確率
2022 確率
2021 確率
2020 確率
2019 確率
2018 確率
2017 確率
2016 確率
2015 確率
2014 確率

関数(大問6以外)

年度 カテゴリ パターン
2027 関数(大問6以外) ???
2026 関数(大問6以外) -
2025 関数(大問6以外) 双曲線の式
2024 関数(大問6以外) -
2023 関数(大問6以外) -
2022 関数(大問6以外) 双曲線の式
2021 関数(大問6以外) -
2020 関数(大問6以外) -
2019 関数(大問6以外) 比例の式
2018 関数(大問6以外) 双曲線の式
2017 関数(大問6以外) -
2016 関数(大問6以外) 関数(選択)
2015 関数(大問6以外) 双曲線の式
2014 関数(大問6以外) 双曲線の式

文字を使った式

年度 カテゴリ パターン
2027 文字を使った式 ???
2026 文字を使った式 -
2025 文字を使った式 -
2024 文字を使った式 規則性
2023 文字を使った式 -
2022 文字を使った式 -
2021 文字を使った式 その他
2020 文字を使った式 -
2019 文字を使った式 -
2018 文字を使った式 -
2017 文字を使った式 割合
2016 文字を使った式 -
2015 文字を使った式 その他
2014 文字を使った式 規則性

連立方程式

年度 カテゴリ パターン
2027 連立方程式 ???
2026 連立方程式 連立方程式(速さ)
2025 連立方程式 連立方程式(割合)
2024 連立方程式 連立方程式(過不足と割合)
2023 連立方程式 連立方程式(過不足と割合)
2022 その他 連立方程式(過不足と割合)
2021 その他 連立方程式(過不足と割合)
2020 その他 連立方程式(過不足と割合)
2019 連立方程式 連立方程式(速さ)
2018 連立方程式 連立方程式(割合)
2017 連立方程式 連立方程式(過不足)
2016 連立方程式 連立方程式(過不足と割合)
2015 連立方程式 連立方程式
2014 連立方程式 連立方程式

データ分析

年度 カテゴリ (1) (2)
2027 データ分析 ??? ???
2026 データ分析 四分位範囲 ヒストグラム(記述)
2025 データ分析 中央値 箱ひげ図(選択)
2024 データ分析 累積相対度数 箱ひげ図(選択)
2023 データ分析 中央値 データ追加・除去
2022 データ分析 範囲 データの個数
2021 データ分析 ヒストグラム選択 データ追加・除去
2020 データ分析 最頻値 データの個数
2019 データ分析 相対度数 代表値(選択)
2018 データ分析 測定値と誤差 -
2017 データ分析 相対度数(文章題) -
2016 データ分析 代表値の求値 散らばりの程度
2015 データ分析 標本調査(文章題) -
2014 データ分析 ヒストグラム(文章題) -

立体図形

年度 カテゴリ (1) (2) (3)
2027 立体図形 ??? ??? ???
2026 立体図形 ねじれの位置 面積比 四角錐の体積
2025 立体図形 垂直な面 回転体の体積 線分の長さ
2024 立体図形 ねじれの位置,平行 線分の長さ 三角錐の体積
2023 立体図形 投影図 弧の長さ 三角形の面積
2022 立体図形 動点 回転体の体積 折り返した線分の最小条件
2021 立体図形 直角な角 図形の面積 線分の長さ
2020 立体図形 ねじれの位置,平行 線分の長さ 四角錐の体積
2019 立体図形 動点 動点,回転体の体積 動点,線分の長さ
2018 立体図形 三角形の面積 四角錐の体積 -
2017 立体図形 ねじれの位置,平行 円錐の母線の長さ 折り返した線分の最小条件
2016 立体図形 動点 動点,体積の比 動点,線分の長さ
2015 立体図形 体積比 線分の長さ+選択 -
2014 立体図形 線分の長さ 動点,図形の面積 -

関数総合

年度 カテゴリ (1) (2) (3)
2027 関数総合 ??? ??? ???
2026 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2025 関数総合 2次関数の変域 直線の傾き 比例定数の求値
2024 関数総合 双曲線の式 比例定数の取りうる範囲 比例定数の求値
2023 関数総合 比例定数の求値 グラフの変化(選択) 比例定数の求値
2022 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2021 関数総合 2次関数の変域 座標の求値 比例定数の求値
2020 関数総合 双曲線の式 変化の割合 比例定数の求値
2019 関数総合 比例定数の求値 直線の式 比例定数の求値
2018 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2017 関数総合 双曲線の式 比例定数の求値 比例定数の求値
2016 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2015 関数総合 2次関数の変域 直線の式 比例定数の求値
2014 関数総合 座標の求値 y座標の取りうる範囲 比例定数の求値

証明

年度 カテゴリ (1) (2)
2027 証明 ??? ???
2026 証明 合同証明 角度
2025 証明 相似証明 弧の長さ
2024 証明 二等辺三角形証明 角度
2023 証明 相似証明 線分の長さ
2022 証明 相似証明 角度
2021 証明 合同証明 弧の長さ
2020 証明 相似証明 線分の長さ
2019 証明 相似証明 角度
2018 証明 合同証明 弧の長さ
2017 証明 相似証明 面積の比
2016 証明 合同証明 角度
2015 証明 相似証明 弧の長さ
2014 証明 合同証明 角度

平均点の推移

県の教育委員会が発表した年度ごとの各科目と,5教科合計点の平均を下に示しておきます。

※県外の方が見てるかもしれないので一応言うと,静岡県は1教科50点満点で,合計点は最大250点となっています。

年 国語 数学 英語 社会 理科 合計点
2027 ??.?? ??.?? ??.?? ??.?? ??.?? ???.??
2026 32.61 24.66 32.95 31.60 23.26 145.08
2025 35.05 24.36 31.71 27.94 27.60 146.66
2024 33.81 24.16 30.25 27.19 25.64 141.06
2023 33.55 26.15 27.25 30.33 25.64 142.92
2022 34.90 24.64 31.92 29.41 26.98 147.85
2021 31.81 22.39 26.85 30.47 27.53 139.05
2020 33.66 25.39 27.47 30.67 28.41 145.60
2019 34.40 26.71 26.59 30.67 28.41 142.12
2018 30.70 22.71 26.39 24.20 22.52 126.52
2017 30.46 23.44 25.88 25.13 17.35 122.26
2016 29.65 22.84 27.98 31.79 19.79 132.05
2015 32.94 23.57 29.68 30.90 28.68 145.77
2014 29.53 26.38 26.48 32.27 27.59 142.25
2013 30.83 21.55 28.03 32.58 28.69 141.68

誰にでも20点を取るチャンスがある

最近は24点以上とやや易化しているようですね。
確かに数学は他教科に比べて平均点は低いというのは事実です。積み上げ科目であるというのもありますからね。
そんな数学ですが,戦略的に立ち回れば誰にでも20点を取るチャンスがあります。

大問1の計算問題12点と,毎年確実に出る作図・確率で4点分を押さえます。
他の問題で解答できたり,部分点を稼ぐことで,20点には届きます。

実力別やることリスト

取り組むときにおすすめの順番

戦える土俵へ
【大問1】全部 12点
15点突破
【大問2】作図・確率 4点
20~25点突破
【大問2】作図・確率以外の問題 2点
【大問4】空間図形の(1) 2点
【大問5】データ分析 3点
【大問6】関数総合の(1) 2点
30点突破
【大問4】空間図形の(2) 2点
【大問6】関数総合の(2) 2点
35点突破
【大問3】連立方程式 5点
【大問6】関数総合の(3) 4点
満点ねらい
【大問4】空間図形の(3) 3点
【大問7】証明の(1) 6点
【大問7】証明の(2) 3点

最低限の12点

戦える土俵へ
【大問1】全部 12点

とにかく計算練習です。ここの12点だけは確実に取りましょう。
なんとしても完答してください。許されるのは1ミスまで。2点の重さを再認識しましょう。
大問1で2ミス以上する人は,大問1を最優先にしてください。

対策として,ネットに転がっている公立入試の問題を印刷し,1年分ずつ1日単位で回してください。
結構時間がかかることや,どうやっても答えが合わない問題が出てくることに気づくと思います。
気づいたら,AIを使ったり塾の講師,学校の先生に聞いたりしていってください。
回していけば,パターンが分かってきます。自然に手が動くようになります。

まあまあ点数が取れる人に関していうと,これを落としてるようじゃダメです。
他の分野,他の科目でも不注意なミスが起きていませんか?心当たりがあれば,基本的な問題に戻って確認してください。

【大問1】

まず最初の(1)ア,イ,ウ,エ は計算問題。
(1)エ はルートの有理化が必要な中3の分野ですが,他3問は2年生までの内容です。
(2)は式の値問題。「展開整理→代入」「因数分解→代入」の2パターンが確認されています。
式の値でそのまま代入しないこと。ミスの温床です。
(3)は2次方程式ですね。出題されうるのは3パターンで,それぞれ「因数分解型」,「平方完成型」,「解の公式型」と勝手に呼んでいます。
ただし,「解の公式型」は最近あんまり見かけません。

15点突破

15点突破
・確率 4点

大問1の計算問題12点分の練習と並行して,作図・確率の対策をしましょう。
作図と確率は過去12年で皆勤賞です。これからも出題され続けるとは思います。

【大問2】作図

作図で使う技は「垂直二等分線」「角の二等分線」,そしてコンパスを使った対称移動・回転移動くらいです。
問題としても円の接線や円の中心が多く,こちらもやはりパターン。コスパ問題でしかありません。

【大問2】確率

確率の問題は,丁寧に問題を読み,丁寧に樹形図で数え上げ,約分がこれ以上できないか丁寧にチェックするだけです。
作図とは違って三角定規やコンパスを使わず,日本語を読むだけで済みます。
題材として,「玉を元に戻す/戻さないとき~」「数字が書かれたカードを~」「5人から班長・副班長を決めるとき~」「大小2つのさいころを~」といったよくあるものしか出ません。

しかし,数え上げという作業の性質上,ヒューマンエラーが起こります。
高得点層であっても謎の数え間違いをすることがあるので,時間があれば何もないスペースにもう一度樹形図を描いてみるとミスを炙り出せるかもしれません。

20点~25点

20~25点突破
【大問2】作図・確率以外の問題 2点
【大問4】空間図形の(1) 2点
【大問5】データ分析 3点
【大問6】関数総合の(1) 2点

このあたりから他の大問の(1)とかに手をつけるのが現実的なところかと思います。

大問2には作図・確率の他にもう1問,変な問題がありますよね。これを対策します。
文字式(比例・反比例),規則性の問題,角度,面積など,何が出るか分かりませんが練習していきましょう。
本当に変な問題が出る場合もあるので,「当たればラッキー」みたいな感じでいいです。
満点ねらいの人にとっては,この小問が結構不安要素だと思いますが,自分の実力と勘を信じてください。

空間図形,関数総合の(1)のほか,データの分野にも積極的に取り組んでください。
まだまだ得点源はあります。パターン問題の鉱脈をどんどん掘り進めていきましょう。

【大問4】空間図形の(1)

(1)では,垂直・平行・ねじれの位置といった図形の位置関係をよく聞いてきます。
ここは計算問題でも何でもないので,対策しやすい分野です。

【大問5】データ分析

この分野は計算とかではないので,取り組みやすいはずです。

(1)は基本問題が多いです。なるべく落としたくないところ。
一方,(2)は結構変な問題が多いです。データの個数を追加したり除去したりする問題など,思考力が問われます。
最近の(2)は箱ひげ図ばっかりで,しかも記述問題が出ていますね。

今後,「ヒストグラム,箱ひげ図から分かることを書け」などの共通テストみたいな問題が増えるかもしれません。

【大問6】関数総合の(1)

(1)は変域,反比例(双曲線)の式を求める問題が頻出。手順さえわかれば一瞬です。
変域は2次関数のy座標がとりうる範囲,反比例は$y=a/x$を用意して,1点の座標を代入して$a$出して瞬殺。パターン問題です。

30点突破

30点突破
【大問4】空間図形の(2) 2点
【大問6】関数総合の(2) 2点

このあたりまで来ると数学が出来てきたと言っていいです。
空間図形や関数総合の(2)にも取り組んでください。

空間図形の(2)もパターンといえばパターンです。
公式こそ多いですが, 図形の問題なので解答までの過程が視覚的イメージで残りやすく,何より「正しい数値を求めきれた」という達成感を得ることができます。

関数総合の(2)で聞かれることは,直線の式や座標,変化の割合を求める基本問題もありますが,最近はグラフの挙動を問う謎の選択問題もちらほらあります。

【大問4】空間図形の(2)

図形の性質ばかり聞く(1)とは違い,実際に長さ・面積・体積の計量問題が目立ちますね。
扇形の弧長と面積,球の表面積と体積など,計算問題を通して公式を覚えましょう。

傾向として三平方を駆使した線分の長さ,面積,そして回転体の体積などが出題されています。
特に三平方の計算と,直角三角形の有名な長さの比も慣れておいてください。
45°-45°-90°のものは「$1:1:\sqrt{2}$」,30°-60°-90°のものは「$1:2:\sqrt{3}」という関係です。

【大問6】関数総合の(2)

直線の式や変化の割合の求め方をよく確認しましょう。
座標に関しては,2次関数がy軸に関して対称な性質から求まったりもします。

また,問題文にあるグラフに,座標などの与えられた条件をどんどん書き込みましょう。
点$A$は(2,-1)で,点$B$は…という風に。どの直線どうしが平行なのか,マークもつけます。
こうすれば,条件を洗い出して自分で確認できると同時に,条件が視覚的に整理されて取り組みやすくなるはずです。

35点突破

35点突破
【大問3】連立方程式 5点
【大問6】関数総合の(3) 4点

【大問3】連立方程式

もっと早くから取り組んでもいいですが,連立方程式に手を出すのはこのあたりからじゃないでしょうか。
やはり問題文が長く,「速さ」「割合」そして過不足の問題に幅広く慣れておく必要があるという準備の難しさがあります。
図表を書いて立式していく経験がなければ,本番でも正しい条件式をひねり出すのは難しいことです。
また,解を求める際の途中計算が厄介ですね。代金の計算では「0」が多かったり,基本的に分数や小数が交じっているといった特徴があります。
さらに言うと,問題文通りに$x,y$をおくよりも,違う量を$x,y$とおいた方が見通しのいいこともあります。

連立方程式に挑むなら,「速さ,割合の文字式」「分数・小数の交じった1次方程式や連立方程式」に慣れてから,「図表を使った解法」を少しずつ練習することが鍵となります。

【大問6】関数総合の(3)

関数総合の(3)は,図形の性質を使って2次関数の比例定数$a$を求める問題です。

例えば平行四辺形や台形は,一組の対辺が平行です。この図形的なことば「平行」を,グラフでいう「傾き」が同じだと変換する力が問われます。
「△$ABC$の面積を$1:3$」にして,しかも「点Aを通る」なら,「辺BCを$1:3$に内分する点と点Aをつなげた直線」か,といった感じです。 この『図形的条件→グラフ的条件への変換能力』を手に入れるには,やはり類題演習と図形問題への慣れが必要ですね。
図形問題の題材として,次に紹介する空間図形の(3)に挑戦しても全然いいと思います。先を見据えて証明問題にもチャレンジしてみたりもいいですね。

満点ねらい

満点ねらい
【大問4】空間図形の(3) 3点
【大問7】証明の(1) 6点
【大問7】証明の(2) 3点

高偏差値帯をねらうなら,このレベルの問題にも十分量取り組みましょう。

他のレベルが高い受験生も,本番でソツなく45点くらい取ってきますので,負けないようにしましょう。
50分ではなく40分でやってみるなど,さらに負荷をかけて過去問をやってみたりするのもいいですよ。

【大問4】空間図形の(3)

空間図形の(3)は幅広い図形の知識が問われます。
平行線の性質,中点連結定理,面積比:体積比,三平方といったありとあらゆる図形の性質を使います。

パターン問題もありますが,答えが汚かったり,計算中に泥沼にはまったりすることもある問題です。
こういった側面に慣れるためにも,全国の空間図形の難問にどんどん取り組んでいきましょう。
ハマった場合の選択肢として,ありそうな数値を書いてこの問題を捨てる勇気と判断力も持っておいてください。

【大問7】証明の(1)

必ず円の性質が絡む難問です。長年受験生に捨てられてきました。
証明は,たくさんの問題を解いてようやく実力が身につくという分野です。全国津々浦々の問題に取り組んでください。
レベルの高い中学生は,塾のテキストなどで50問以上も証明問題をこなしています。だからあれを制限時間内に書ききれるということですね。

証明問題は問題文をざっと読んで(45秒),与えられた図にマークをつけ(3分),条件が「見えた!」ってなったらすぐ書き起こします(7分)。
早ければ早いほど,他の分野のシンキングタイムが増えます。条件の見つけ方,証明の書き方に慣れてください。
そのうちパズルを解いている感覚になって楽しくなります。

合同・相似条件を見つけるには,三角形,四角形,円,相似,平行線の性質といった分野を横断する知識が必要です。
三角形の合同条件,相似条件,平行四辺形の1定義4定理,直角三角形の合同条件,そして二等辺三角形や正三角形の性質も暗唱できるように。


傾向として大体3年に1回合同証明が,2回相似証明が出ている感じですね。しかし,二等辺三角形の証明も出題されます。
二等辺三角形が2つ以上絡むと発生する「三段論法」にも注意が必要です。

【大問7】証明の(2)

(2)では必ず(1)で証明した事柄を使います。
別に(1)の証明ができなくても,(1)の事実は使っていいです。

ですが,空間図形の(3)と同じかそれ以上のレベルで難しいことが多いです。
恐ろしいのは,(1)で証明した三角形とはまた別の三角形の証明をしないと答えにたどり着かない場合もあります。
新たな証明とはいっても,記述するわけではなく自分で見つけるだけです。しかし,この沼にハマって無為に時間を使う可能性も。逃げる覚悟も持っておいてください。

(2)は,空間図形(3)と同様に図形への慣れが必要,としか言いようがありません。
特に円の性質ですね。「同じ弧に対する円周角は等しい」ことや,第$n$の相似を見つけるといったテクニックが求められます。
こちらも全国の公立入試の難問にたくさん触れることで克服できるはずです。

おわりに

公立入試数学の傾向は掴めたでしょうか。
「公立入試は難しいから…」というより「公立入試の傾向を掴み,戦略で点を取る」発想を持って挑んでください。

得点力を増やす方針は与えられています。あとは行動に移すのみです。

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