そもそもGPAとは?計算法や用途、大学生活にどう関わるのかを解説
投稿:2025/09/09 更新:----/--/--
こんにちは! でるてぃーです。
GPAをどう上げるかという具体的な方法論を解説していく予定です。
そこで、まずはGPAがなぜ重要か?どう計算するのか?といったところからお話しします。
目次(見出しにジャンプします)
そもそもGPAとは?
一言でいうと大学生の「成績」です。
中学でいう5段階評価とかと同じようなものだと思ってもらえればオッケーです。
GPAが高いと何がいいの?
・奨学金の申請で有利になる
・コース配属や研究室選びで有利になる
・大学院や留学の選考に使われることもある
・就職活動で参考にされる可能性もある
・成績優秀者の表彰
・単純に勉強するやる気が出る
大学内での学びのほか、学外への影響もあるGPA。考えないわけにはいきません。
大学の「単位」について
単位についてご説明します。
文系科目から理系科目まで、大学にはさまざまな科目が存在します。
科目ごとに、勉強時間の目安として「単位」という概念が設定されています。
- よく「単位を落とした」とか言うときの「単位」ですね。
単位をたくさん集めて卒業
文科省は、「45時間くらいの授業+自習」=1単位としています。普通の科目だと2単位あるのが通例ですね。
2単位と設定されている科目で合格点をとれば、2単位を手に入れることができます。
で、大学卒業までには大体130弱くらいの単位を取得する必要があります。
単位が足りないと……
大学の科目は60点で合格です。成績評価の方法は、定期試験(中間や期末)、レポートなど先生の裁量です。
ちょっと勉強がおろそかになってしまい、60点を下回ると単位がもらえません。
こういうことが積み重なると、留年のリスクが高まってしまうので注意が必要ですね。
再試験・追試験などの救済も
本試験で単位を落としても、場合によっては再試験を実施してくれることがあります。
再試験がない代わりに、本試験でわりと甘めに採点するというスタンスの場合もありますが。
再試験・追試験で合格点を取ることが出来れば、何とかその科目で単位が取れたということになります。
GPとGPAの違い
次に、GP(グレードポイント)とGPAについて説明しましょう。
科目ごとに、GPとよばれる値を決め、すべての科目の合計をとります。
GPは、成績の素点に対して決まる値ですが、大学によって対応のしかたが違ったりします。
GPの素点との対応例
| 素点 | 評価 | GP |
|---|---|---|
| 90~ | S | 4 |
| 80~89 | A | 3 |
| 70~79 | B | 2 |
| 60~69 | C | 1 |
| ~59 | F | 0 |
で、ある科目のGPにその科目の単位数をかけ算します。
その後、「GP×単位数」を全ての科目について計算し、総履修単位で割るとGPAが得られます。
$GPA=\frac{\sum (GP\times 単位数)}{総履修単位}$
つまり、GPAは今までの成績を全て加味した、学生の学業成績を数値化したものといえますね。
GPA計算の具体例は、下の方で解説しています。
GPAは大学での学びに深く影響する
理系に限らず、コース配属などがあるかと思います。例えば東大は2年次に「進振り」とよばれる進学選択があることが有名ですね。友達が一喜一憂してました。
- 最初の1年半における基礎科目の成績がよくないと、自分が希望する学科に進学できないようですね。
コース配属もGPA順
コース配属のタイミングで、学生は希望を提出するわけですが、大抵の場合GPA順に優先され決定されます。
つまり、自分が学びたいことが選択できるかはGPAに左右されるということです。
あるいは、理系なら研究室配属のタイミングがあるでしょう。3年後期に仮配属されるケースや、4年次に配属が決まって卒業研究ということになるでしょう。
その研究室配属のタイミングにおいても、やはり学生は第一志望、第二志望…と希望を提出します。そこでも、GPA順に全てが決まります。
自分がどうしても行きたい研究室に行けなかったり、ブラックだといわれる所に配属されたり…全国の理系大学で歓喜と悲鳴が上がっています。
例.研究室配属の選抜
わりと人気な○○教授の研究室に志望している学生が5人いるとします。ただし、○○教授が受け持つ学生は2人。
他にもいろんな先生の研究室を志望するのですが、第3希望まで書けると仮定しましょう。
| 学生 | GPA | 志望順位 |
|---|---|---|
| Aさん | 3.62 | 1 |
| Bさん | 2.70 | 1 |
| Cさん | 3.18 | 1 |
| Dさん | 3.66 | 2 |
| Eさん | 1.95 | 3 |
志望順位1位の学生が定員を超えているので、志望順位を2位、3位と書いたDさんとEさんは対象外ですね。
- 教授としてはGPAが最も高いDさんを取りたいでしょうが……でも個人情報である以上、学生のGPAって多分アクセスしにくいと思います。
次に、GPAを見るとAさん→Cさん→Bさんの順です。
この例では、AさんとCさんが○○教授の研究室に配属されることになりますね。
当然、DさんとEさんは他のまだ枠が残っている研究室に配属されることとなります。
勉強しているかの基準としても見られるGPA
成績不振だと、奨学金が止められたり、親の元に通達がきたりと結構まずいことが起こったりします。
一人暮らしをする大学生にとって、アルバイトと奨学金が命綱になっている人は多いです。そういう意味でも、自分で勉強しなければいけないということですね。
- 奨学金は、成績が一定の条件でないと応募すらできなかったりということもあります。よく利用される日本学生支援機構(JASSO)で、高校から大学へ進学する際に評点が足りないと、給付型の奨学金が受けられなかったりすることも多いかと思いますが、まさにそんな感じです。
また、よく友だち同士でGPAの話題が出ることがあります。
大学内で友だちがどれだけまじめに勉強しているかっていうのもGPAで何となく分かってしまいます。
もちろん個人情報なので自分から言わなければそれまでですが、何かの拍子に自分のおおよそのGPAがばれることもあります。
- GPAは、某戦闘系アニメでいう「戦闘力」のようなものです。大学内では、この数値が大きいほどコース・研究室選びで強い、ということですね。
就活の場で見られないという保証はない
就職活動の場では、あんまりGPAは重視されないとは言われていますが、絶対だという保証はないですね。
GPAを見られる場合もあれば、どのような科目を履修したのかを見られる場合もあり、学生本人にとってはブラックボックスです。
ただ、GPAが高ければ、自己アピールにも使えます。それだけ学生時代に勉強をしたと客観的に伝えられます。
- 僕が中堅社員だと仮定して、新卒を採用してみろと言われたらGPAのことを聞きますけどね。「大学でどう学んだか」を評価する新卒採用なのに、GPAを使わないなんてもったいないと思ってます。
GPAの計算方法
GPAの最大値や、具体的な計算方法は大学によって異なりますが、大きく分けて2つのタイプが存在します。
[1]素点を対応する数字に割り当ててGPA計算
[2]素点を使ったGPA計算(functional GPA)
とはいっても言葉じゃよく分かりませんから、例とともに計算方法を下に紹介します。
[1] 素点を対応する数字に割り当ててGPA計算
よくあるパターンです。先ほどの対応表を用意してみました。
| 素点 | 評価 | GP |
|---|---|---|
| 90~ | S | 4 |
| 80~89 | A | 3 |
| 70~79 | B | 2 |
| 60~69 | C | 1 |
| ~59 | F | 0 |
そして、ある大学生(Aさん)がこんな科目を受けて、以下のような成績になりました。
| 科目名 | 単位数 | 素点 | 評価 | GP |
|---|---|---|---|---|
| 線形代数学Ⅰ | 2 | 86 | A | 3 |
| 電磁気学Ⅰ | 2 | 71 | B | 2 |
| 総合英語B | 2 | 93 | S | 4 |
結構勉強しましたねAさん。60点をとれば単位がもらえるんですから、しっかり高GPを狙いにいっています。
GPAは、GP×単位数の合計を総単位数で割るので
$\frac{2\times 3+2\times 2+2\times 4}{2+2+2}=\frac{18}{6}=3$
となります。
別の大学生(Bさん)は、ちょっと勉強がおろそかになってしまったのか次のような成績になりました。
| 科目名 | 単位数 | 素点 | 評価 | GP |
|---|---|---|---|---|
| 線形代数学Ⅰ | 2 | 51 | F | 0 |
| 電磁気学Ⅰ | 2 | 63 | C | 1 |
| 総合英語B | 2 | 76 | B | 2 |
GPAは、総(GP×単位数)÷総単位数でしたね。同様に計算すると
$\frac{2\times 0+2\times 1+2\times 2}{2+2+2}=\frac{6}{6}=1$
となります。
このように、すべての大学生は学業成績を数値化され、コース分けや奨学金といった様々なところでGPAが使われます。
当然、有利なのはAさんの方ですね。
[2]素点を使ったGPA計算(functional GPA)
僕が通っている大学では、functional GPA(F-GPA)という計算法を使っています。
これがまたクセがあって面白いんですよ。
GPの計算方法が違う
素点から基準値55を引いたものに10で割ってGPとします。
$GP=\frac{素点-55}{10}$
素点は100点が最大なので、GPの最大値は
$GP=\frac{100-55}{10}=4.5$
となります。
ただし、単位認定ギリギリの60点を下回る59点だと
$GP=\frac{59-55}{10}=0.4$
となりそうですが、60点未満だと単位を与えられないので、GP=0となります。GPの取りうる値は
$GP=0$ または $0.5 < GP < 4.5$
どうしてこんな計算をするのか
CさんとDさんが、例えば『現代物理学』という科目でそれぞれ91点、100点を取ったとします。
どちらも優秀であることには違いないのですが、100点を取ったDさんのほうがやはり凄いですよね。
これが、従来のGPAの計算法ではどちらもGP=4になります。
- この計算法なら、1科目を集中して勉強せず、全科目92~94あたりを目指す感じでやれば効率よくGP=4を回収できますね。GPA計算法によって戦略が変わってきます。
実際に単位を取るために勉強しないと分からないかもしれませんが
90点程度と100点では別格
です。努力だけでは100点ってなかなか取りづらいんです。
それが、同じ評価になってしまうのは、本当の実力を反映していないという指摘が多く、functional
GPAとよばれる計算法が誕生したというわけです。
具体例
両方の場合について、GPを計算した場合の図はこちらになります。
| 受講生 | 素点 | GP |
|---|---|---|
| Cさん | 91 | 3.6 |
| Dさん | 100 | 4.5 |
普通の計算法なら、両者ともGP=4となりますね。
Functional GPAでは両者との間に0.9も差が出てくるため、高得点を取りたい(取らないとまずい)学生のモチベーションアップにもつながります。
Fuctional GPAの性質
この計算法を取っている大学の学生だと痛いほど分かると思いますが、非常にクセのある値です。
かなり低いGPAの学生が高得点をとると、GPAはぐんぐん上がります。
逆に高いGPAの人がヘマをして、低い成績をとってしまうと恐ろしい勢いでGPAが下がってしまいます。
- 従来のGPA計算法は「4」「3」「2」「1」「0」と離散的ですが、素点を直接用いるfunctional GPAはもっと連続的。そのため算出されるGPAへの影響がより強く、とても正直に出ます。
例えばGPA=3.5の人なら、何点取っていることになるんでしょうか。
$\frac{x-55}{10}=3.5$ $\therefore x=90$
よりすべての科目を平均して90点とらないといけないということです。
1科目(2単位)で75点(GP=2.0)とかを取ってしまうと、別の1科目で100点(GP=4.5)をとったとしても
$\frac{2\times 2.0+2\times 4.5}{2+2}=3.25$
となり、平均してGPA=3.5を目指す学生にとっては赤字になります。
逆に、これまでの累積GPAが1.5だった学生が、ある学期でGPA=3.5なんてことになったら……
厳密には単位数を使って計算しないといけませんが、めちゃくちゃ上がりますよ。
- 正直なことを言うと、GPA=1.5の人が全科目90点ペースで試験を終えるのはめったにありませんが……
つまり、functional GPAは、ゲームでいうところのレートのようなものです。
ビギナーがトッププロに勝つような番狂わせが起こると、両者凄まじい勢いでレートが変動しますよね。そんな感じで変動します。
体感から言って、このfunctional GPAは、大体3.0を超えだすと上げるのがとてもきつくなります。大学生活のほとんどをかけて用意周到に授業、レポート、試験に臨む勢いがなければGPAは上げにくいです。
- 僕は、このfunctional GPAの魅力というか、沼にハマった者の一人です。
もちろんGPAが全てではない
遊ぶのも大学生活
大学生なんだから、少しくらいやりたいことをやってもいいじゃないですか。
GPAを高めようと常に勉強しかやっていないというのは、大学生としての自由度を満足していないとも言えます。
遊ぶだけじゃなく、バイトやいろんな活動をして、適度に勉強をするというのが大学生らしい生活でしょう。
- 僕は、「GPAを高める」「もっと自由に勉強をやる」というイレギュラーなタイプの大学生です。僕にとってはこれがエンタメなんだからいいじゃないか。
GPAで人間性は量れない
GPAは「大学での学び」をどれだけ行ってきたかを表す客観的な指標、評価ツールに過ぎません。
成績がよくないからといって、その学生の人間性や器量といったことを量ったりしてはいけないことです。
- こういった色眼鏡での見方を、個人的に「GPAルッキズム」と呼んでいます。
僕だって大学生活のほとんどを勉強に捧げていますし、GPA至上主義なのですが、あくまで自己評価・自己満足してるだけ。
友だちは友だちで別問題ということですね。
逆に、配属希望から漏れたとして、高GPAの人を恨んだりということもダメです。
あくまでGPAは客観的データというわけですからね。
でも進級していくうちに浮足立つのは確か
大学に入ったばかりの頃なんて、GPAのことなんかよく知らずに授業に出て(さぼるかもしれませんが)、適当に期末試験を受けるわけです。
ところが、学年が上がるにつれてGPAの重要性を痛感。周りはどんどんGPAのことで浮足立ちますが、あまり口にはしません。
- この記事を書いた時大学3年なのですが、研究室配属を前にややピリつきを感じます。声には出さねど皆この雰囲気は感じているでしょうね。
大学3年くらいから研究室配属のために慣れない勉強をしますが、GPA順位の伸びは微妙……なんてのがよくあります。
まとめ
大学生活に深く絡んでくる「GPA」。その意味とどういう用途に使われるのかを説明いたしました。
次からは具体的にどうやってGPAを上げていくか、という方法論についてもお話ししましょう。

