日商珠算1級満点合格への道!
投稿:2023/09/29 更新:2024/09/23
こんにちは! でるてぃーです。
今回はちょっと趣向を変えて、日商珠算検定で1級満点をとる魅力と具体的な方法論について紹介していきます。
多分ですが、段位の人向けの記事になっていますからご注意を。
目次(見出しにジャンプします)
日商1級(珠算)の概要
かけ算・わり算・見取算の3科目あり、1科目100点、制限時間30分でいっぺんに3科目解答します。レベルは公式の問題を見てください。
普通に合格しようと思ったら、合計240点(8割)取らないといけません。これだけでも十分すごいことです。
しかし、この検定には満点合格による特別賞があります。これがまた有段者にとっては魅力なんですよ。
満点合格の魅力
できそうでできない絶妙すぎる難易度
段位の人なら正直余裕で時間内に全問さばけます。しかしながら、全部あってるなんてことは少なく、必ず1,2問くらい軽微なミスをします。
なので、時間いっぱいまで見直しを欠かさずに行う必要があります。そろばんに限らないことですが、全部合ってるって相当難しいことなのです。
そろばんの基礎的なスキルと同時に問題を解く上での戦略、さらにはミスを見つけて修正するリカバリー能力も試されるチャレンジというわけです。
このような総合的な能力と同時に、ミスをしないだけの運も必要になるこの挑戦、必ず後で役に立ちます!
満点取るといろんなことが起こる
記念品がもらえる
1級に限ったことではないんですが、満点の特別賞がもらえます。記念品として豪華な楯と表彰状、日本珠算連盟のモチーフがついたバッジが送られます。
僕もなんとか3回目くらいの挑戦で取り、表彰のときにこういうのをもらいました(今のデザインと異なるかもしれません)
新聞に載る
そろばん関連で何回か新聞に載ったことがありますが、大見出しで「○○君、日商1級満点合格」みたいな感じで載せられます。
何かのタイミングで各地の商工会議所で表彰式が行われ、記念品授与とともに記者の方からインタビューを受けます。
さすがに新聞そのままをこのサイトに載せるわけにもいかないので、「日商珠算1級満点合格」で調べてください。いろんな強者がインタビューを受けている記事がたくさん見つかります。
単純に選手としてのスキルが身につく
新聞とか記念品以前に、たくさんの問題に対してどのように立ち回るかという戦略の部分、なるべくミスしないようにする丁寧さ、そういう細かいことに気を配ってきたはずです。
このスキルは、高段位や大会入賞を目指す選手にとって必要不可欠な資質だと思います。1級満点のチャレンジはこういったスキルを養える貴重な機会です!
どれくらい難しいの?
通常の合格(240点)における日商1級の合格率はおよそ27~30%。3割弱の合格率って聞くと改めて難しい検定ですよね。
で、各検定回で15~30人くらい満点合格者が出ています。受験者数は8000~10000人くらい。
例えば20人出たとして、総受験数が8000人なら満点合格は全体の0.25%と超超難関。500人に1人いる計算になります。確かに新聞のネタにはなる快挙です。
合格率・満点合格者数・満点合格率
総受験者に対する合格率、満点合格率です。総受験者の人数は省略しますが、大体7000人~9000人と幅があります。
回(1級) | 合格者 | 合格率 | 満点者 | 満点合格率 |
---|---|---|---|---|
第230回 | 1938 | 28.2% | 28 | 0.41% |
第229回 | 1903 | 28.9% | 16 | 0.24% |
第228回 | 1970 | 28.3% | 39 | 0.56% |
第227回 | 2211 | 28.5% | 31 | 0.40% |
第226回 | 2138 | 29.3% | 31 | 0.43% |
第225回 | 2250 | 29.9% | 16 | 0.21% |
第224回 | 2551 | 29.8% | 29 | 0.34% |
というか、合格率がここまで変わらない検定も珍しい気がしますね。ずっと3割弱です。
もし知っている子が日商1級満点を取ったなら、めちゃめちゃに褒めてあげましょう。
具体的な方法論
基本的にミスを極力減らすよう丁寧に計算しますが、これだけで満点をいつも取れたら苦労しませんよね。
そのため、「間違えたかも」と思った問題は検算が必要になります。
問題用紙は見開き
これ、結構盲点なんですよ。問題は見開きになっています。「よーいはじめ」の合図で用紙を開くと、左に見取算、右にかけ算・わり算問題が配置されています。
でも慌てない。最初10秒くらい使って丁寧に半分に折れば、いつもの練習プリント同様に扱えます。僕は29分50秒で練習してました。
実際の立ち回り方
表にある見取算を5分くらいでさばきます。暗算でやりましょう。検算も入れてざっと8分位で見取算を終わらせて、次のかけ算・わり算に進みます。
かけ算は20問中10問が整数問題です。整数問題の検算のときは、答えをかける数で割ってかけられる数になることを確かめます。
残りの10問は小数が含まれています。小数第3位未満を四捨五入することで答えが丸められる問題もありますから、もう一度同じ計算をして合ってるか確認しましょう。
わり算は20問中14問が割り切れる問題です。割り切れない問題だけを検算しましょう。
余裕のある人は
どうせならかけ算・わり算を2周してしまいましょう。
特にかけ算の2周目は、かけられる数とかける数を逆にしてかけ算してみるといいかも。そうすると、2回連続同じ間違いをするリスクがぐっと減ります。
自分なりの攻略法を編み出せ!
上で述べたような攻略法は自分で勝手に考えて実践したもので、他の選手の技量やポリシーにあわないことは承知の上です。
たくさん日商1級プリントを繰り返して、自分が検定本番に自信をもって繰り出せる攻略法を作り出しておきましょう。
というか、こうやって難解な課題に対して自分なりの突破口を作ろうとする試みは大切です(急に教育論)。
この、オリジナル攻略法を作ることこそが満点合格における最大の魅力だったんだなあ、としみじみ思う今日この頃です。
まとめ
日商1級満点合格の魅力を語りました。興味を持ったそろばん勢の方は是非チャレンジしてほしいと思います。