段位応用計算 第1講 時速・秒速変換

投稿:2023/09/13 更新:2025/04/07



こんにちは! でるてぃーです。

これから『段位応用計算』の解説をしていきたいと思います。全珠連の段位検定における科目、応用計算の問題パターンを網羅することを目指します。

今回は第1講、時速・秒速変換です。

小5の鬼門、「速さ」

小学5年生のほとんどがつまづく分野で、大人でもあいまいになりがちな「速さ」。

実は、速さ以前に小5「単位量あたりの大きさ」という分野が分かっていないことが多いです。

たとえば「時速何キロ」といった速さは

1時間あたりの道のり[km]

という「単位量あたりの大きさ」の言葉で表されます。

時速・秒速変換

『段位応用計算』では、時速・秒速の変換問題が出題されます。

時速→秒速にする

時速$[km/h]$とは

1時間$[h]$あたりの道のり$[km]$

のことです。
これを秒速$[m/s]$になおします。このとき

時間$[h] \rightarrow$秒$[s]$

$km\rightarrow m$

にすることを考えればいいですね。

①時速→秒速

まずは「1時間あたり」を「1秒あたり」にしましょう。

$1$時間$=60$分$=3,600$秒

ですね。
すると時速$\rightarrow$秒速にするには$÷3,600$すればいいことになります。

②km→m

次に、「km」を「m」にします。両者の関係は

$1km=1,000m$

でした。
今回は$km\rightarrow m$にするので$×1,000$すればいいですね。

①,②をまとめると

時速→秒速に変換するには

$÷3,600×1,000\rightarrow ÷3.6$

$÷3.6$するだけで求められます!

秒速→時速にする

同じようにやっていきましょう。
秒速$[m/s]$とは

1秒$[s]$あたりの道のり$[m]$

のことです。
これを時速$[km/h]$になおします。このとき

秒$[s] \rightarrow$時間$[h]$

$m\rightarrow km$

にすることを考えればいいですね。

①秒速→時速

まずは「1秒あたり」を「1時間あたり」にしましょう。

$1$時間$=60$分$=3,600$秒

ですね。
すると秒速$\rightarrow$時速にするには$×3,600$すればいいことになります。

②m→km

次に、「m」を「km」にします。両者の関係は

$1km=1,000m$

でした。
今回は$m\rightarrow km$にするので$÷1,000$すればいいですね。

①,②をまとめると

秒速→時速に変換するには

$×3,600÷1,000\rightarrow ×3.6$

$×3.6$するだけで求められます!「時速→秒速」のときと逆になりましたね。

分かる人は単位に注目しよう

単位を変換するとき、何を求めたいか迷子になることがあると思います。

そもそも単位が違ったり、とても大きい/小さい数字になってしまったりしますよね。

実は、「単位」もいつもの「数」とおなじように計算することができます!
これをすれば、もはや単位変換で間違うことはありません。

時速→秒速にする

秒速●●km:$[km/s]$をつくる

1時間=3600秒です。これは

1時間あたりに3600秒ぶんある

ということで、単位は

$[$秒$/$時間$]$ つまり $[s/h]$

ということになります。

で、「時速●●km」の単位は$[km/h]$です。
これを$[s/h]$で割ると、秒速●●kmの単位$[km/s]$となります。

秒速●●m:$[m/s]$を完成させる

1km=1000mですね。これは

1kmあたりに1000mぶんある

ということで、単位は

$[m/km]$

ですね。

さっき出した$[km/s]$

$[m/km]$をかけ算

すると、「秒速●●m」の単位$[m/s]$を手に入れることができるわけです!

だから$÷3,600$して$×1,000$するんですね!
「数字」と「単位」、これからどっちも計算してあげると、もう迷わなくなります。

秒速→時速にする

時速●●m:$[m/h]$をつくる

1時間=3600秒です。これは

1時間あたりに3600秒ぶんある

ということで、単位は

$[$秒$/$時間$]$ つまり $[s/h]$

ということになります。さっきと同じですね。

秒速●●mの単位は$[m/s]$
今度は$[s/h]$を掛けると、時速●●mの単位$[m/h]$となります。

時速●●km:$[km/h]$を完成させる

1km=1000mですね。これは

1kmあたりに1000mぶんある

ということで、単位は

$[m/km]$

ですね。またもやさっきと変わりません。

さっき出した$[m/h]$$[m/km]$を割ってみましょう。
すると「時速●●km」の単位$[km/h]$になっています!

$×3,600$して$÷1,000$する理由が分かったらもはや単位変換マスターです。

試験での対応

ここまでのまとめ

問題の解き方

①時速→秒速 なら 時速を$÷3.6$する。

②秒速→時速 なら 秒速を$×3.6$する。

答え方は「時速○○$km$」または「○○$km/h$」。書く速さも考えると、「○○$km/h$」のほうがいい。

秒速の方も同じく「秒速○○$m$」または「○○$m/s$」。

練習問題

【問題①】

時速66.9$km$は、秒速に直すと何$m$ですか。(メートルの小数第1位未満四捨五入)

【解答】

時速→秒速のパターンです。時速を$÷3.6$しましょう。

$66.9÷3.6=18.58\cdots$

小数第1位未満を四捨五入して、答えは 秒速18.6$m$ (18.6$m/s$)となります。


【問題②】

秒速40.5$m$は、時速に直すと何$km$ですか。(キロメートルの小数第1位未満四捨五入)

【解答】

秒速→時速のパターンです。秒速を$×3.6$しましょう。

$40.5×3.6=145.8$

今回は小数第1位未満の四捨五入は必要ないですね。答えは 時速145.8$km$(145.8$km/h$) となります。

まとめ

慣れれば一瞬で10点分稼げる分野です。是非覚えておきましょう。

段位なので暗算でできたらもっと速いですよ!

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プロフィール

でるてぃーメモ 管理人

大学2年。趣味はそろばんと資格勉強。個別指導塾とHP更新のバイトをしています。


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