最も差がつきやすいのは「英語」
主観的にも客観的にも,英語で差がつきます。
静岡県公立入試では,英語だけ毎回標準偏差(ばらつき)が大きいです。
平均点は国語と同じくらいで31点ほどですが,ばらつきが多いということは,
「できる層」「できない層」
が発生しています。
標準偏差だけでは2極化を説明できませんが,何年もデータを見たり指導経験からこのような傾向が自然だということは理解しています。
選択問題だけでは得点力が乏しい
問題(東進のページ)を見ていただきながらだと分かりやすいかと思います。
静岡県公立入試の英語は,「リスニング」「対話文」「条件英作文」「長文」の4つの大問に分かれています。
そのうちの選択問題は以下のような構成になっています。
静岡県の公立入試は,1科目50点,5教科なので計250点です。
選択問題が占める点数は,22点/50点です。
大体半分くらいですね。
しかし,英語の平均点は大体31点くらいが相場です。
長文を読まないと分からない選択問題
しかし,すべての選択問題が簡単というわけではありません。
静岡県公立では,対話文+長文で32点/50点を占めています。
はっきり言うと,文法が身についていないと全く歯が立ちません!
そんな中希望をつなげようと選択問題に取り組むのですが,静岡県公立は残酷です。
長文を読まないと自信を持って回答できない問題が11点/22点を占めているのです。
このせいで,「アイウエ」が全然当たらないんですよ。
英語ができないと10点台に追いやられる
夏までに文法を対策しなければ,このシナリオが待っています。
そして,英語は積み上げ科目です。すぐには文法力が身につきません。もちろん長文読解の力もどうにもなりません。
英語ができる人は得点しやすい
受験としての英語をいいますが,ある程度できるとワンパターンですよね。
対話文を読み,質問に答える。長文を読み,質問に答える。こればっかりです。
条件英作文では,まだまだ三単現のsや,時制,複数形のsといった軽微なところで減点をくらいます。
高得点層でも答えになっていない解答もあったり,とにかく英作文は苦手です。
作文系以外でしっかりと点数を取り,35点取る得点力が備わっている感じがします。
運がいいと作文の減点が少なかったり,全体的に取りこぼしがなく40点を超えたりもします。
また,受験英語だけだと満点は取れませんし,帰国子女であっても受験英語特有のルールに翻弄され謎の原点をくらったりします。
定期テストでも入試でも,英語の満点は神業だといえます。
2極化するのは問題を見れば当然
以上の内容からも分かるかと思います。
英語が苦手だと,どうしても点数が伸びません。
英語力を手に入れている人が長文・対話文対策をしているとブレずに35点以上確保します。
問題の質が変わらない限り,この2極化はどうしようもありません。
現在完了形と関係代名詞への慣れが必須
もしかしたら平均点±3点くらいの人がいるかもしれません。
それは対話文と長文の解法がまだ身についていないだけです。
どんどん進めていけば,出やすい文法や,重要な単語など,傾向がもっとわかるはずです。
ここではそのヒントとして,静岡県公立入試の長文を攻略するための2大文法を説明します。
現在完了形
中3で1学期後半~2学期までやりますね。
継続・完了・経験用法があったり,過去分詞を使えるようにしないといけなかったりと難しい文法です。
また,現在形と違って「過去のある一点からずーっと今まで続く感じ」というイメージを理解するのも苦労します。
be動詞や一般動詞の文法に不安があると,どうしても現在完了形の理解がおぼつかないものです。
また,現在完了形は長文で頻発します。
しっかりと練習しないと,現在完了形が出るたびにつっかかります。
関係代名詞
同じく中3の内容。中学生泣かせの文法です。
僕は塾で,あとから説明するための「便利グッズ」だと説明しています。
日本語でも,パッと名詞を言って,その後から付け足して説明することありますよね。
「猫飼ってるよ。青い目のやつ。」
といった感じ。
先に猫のことを言及して,続けざまに「青い目の」という説明をしてますよね。
"I have a cat (that has blue eyes)."
英語でも感覚が似ています。しかし,文構造を見極めるのにはパターン練習が必要です。
長文では主格も目的格も頻発します。
こういう難しい文に限って,設問の解答根拠になったりすることが多いです。
- 大学受験の英語では,文法構造を把握しにくい文に下線部が当てられ,これを和訳したり言い換えたりします。
英語を20点台に伸ばすために
中3の今になってぜんぜん文法も分からないし点数も伸びないしどうしよう!
という生徒を見てきました。
そのような状況ですべきことは次の確認です。全て中1の内容です。
- 英文の語順
- a/the,複数形
- 人称代名詞
- be動詞・一般動詞の文の練習
- 疑問詞
- 単語暗記
英語が分かっていないというより,英文のルールが分かっていないことが多いです。
英文のルールが分かってはじめて,新しく増えていく英文法に対応できるようになります。
英文の語順
日本語の文法は何でもありです。「私は飲み物を買う。」「飲み物買うわ私。」「私買う。飲み物をね」全部通じますよね。
英語は「主語+動詞+何か」の順番が原則。接続詞や高校英語では例外はいくらでもありますが,これがルールです。
「私は飲み物を買う。」ではなく「私は買う,飲み物を」の順番です。
英語におこせば"I buy a drink."です。
以上のような「主語+動詞+何か」という順番に慣れることから始めましょう。
a/an,複数形
a/an,theは名詞の前についてます。難しく言うと「冠詞」です。
名詞としては数えられる名詞(apple,orange,table,penなど)や数えられない名詞(water,soccer,money)の区別もありますね。
まず,数えられないものにはa,anは絶対につきません。複数形のsも絶対つかないです。
数えられるものに対して,1個しかないならa/anがついて,2個以上なら複数形のsです。
theは文脈上誰でもわかる,特定された名詞に使います。
部屋の中にいる人に「窓閉めて」と言ったら,大体はどこの窓を閉めるべきか分かりますよね。
こういう文脈上分かり切ったモノにはtheがつきます。a windowではなくthe windowです。
これらはいっぺんに言われてもわかりません。たくさんの例文をみて自分の中で納得するほかありません。
人称代名詞
「アイマイミーマイン」のやつです。
主語が「私」なら,"I","my","me","mine"ですね。
これら人称代名詞も多分おぼつかないものと思います。
人称代名詞に関しては,まとめていっぺんに覚えるというより,たくさん英文に触れて覚えるものです。
ourって何だっけ?theirって何だっけ?というときに,人称代名詞の表をその都度確認していってください。
- このサイト上で千本ノックできるプログラムでも作ってみようか考え中です。
be動詞・一般動詞の文
まず,すべての英文はbe動詞の文か一般動詞の文です。
まずは,英文がどちらなのかを把握するところから始めましょう。
それが分かるとやっと疑問文や否定文がわかります。
be動詞と一般動詞で,疑問文と否定文の表現方法がちょっと違うということに気づくかと思います。
中1の最初,アルファベットはできても文が出始めたら急にだめになったというのは,このルールを理解していないという典型例です。
賢い人だって絶対にここで詰まります。それだけbe動詞と一般動詞を中学英語の範囲で完璧に理解することが難しいのです。
AIに簡単な単語レベルで作らせてみたり,塾や先生に質問してみたりして,なんとかしてこの状況から脱却しましょう。
be動詞と一般動詞のルールさえわかれば,新しい時制の文法(過去形,進行形,完了形,受動態)などはその延長に過ぎないことがいつか分かるはずです。
疑問詞
"what","when","where","who","why"そして"how"ですね。
細かいことをいうとまだたくさんあります。
これら疑問詞を使った文は,英語の語順や,be動詞と一般動詞の文法が分かっていなければ書けません。
厄介なことに,質問文が英語のときは,だいたい疑問詞の文です。
"What does he do in the classroom?"という質問文があったら
一般動詞の文だ,現在形だ,heだから三単現だ,"what"だからえーと,教室の中で何をするか聞いているのか
というふうにすぐに分析する文法力が入試では確実に問われます。
単語暗記
もしかしたら,入試に必要な単語が足りていないのかもしれません。
大体の原因は,英文の語順やbe動詞・一般動詞といった基本のルールですが,まれに単語力ということがあります。
そのような中学生は長文がどう見えるかというと,虫食い問題のようだということを聞きます。
注がついていないということは,知っていないといけない単語ということです。
中学の英単語に関しては,塾で配られている単語帳や,市販の単語帳,デュオリンゴやmikanといった英語アプリの利用が考えられますね。
あるいは,単語は全て聞いたことがあるが,肝心の意味が思い出せないという「記憶の仕方」が苦手というパターンもあります。
どんな勉強でもそうですが,反復がかかせません。
詳しくは忘却曲線を調べてもらえばいいのですが,1日おきに10個テストするなどしましょう。
1日目に10個,2日目に「1日目の10個をテスト+新規で10個」,3日目に…という感じで繰り返すのです。
あるいは,毎日漠然と眺めながら声に出すだけでもいいと思います。
毎日見ていることに意味があるわけです。
部活動も,週一でやってたら覚えられないと思いますが,中学生は基本ほぼ毎日部活してますよね。
毎日反復しているから覚えられるのです。勉強もまったく同じ。
脳は覚える器官というより「都合よく忘れる器官」です。毎日眺めて,自分の脳に「毎日見てるから大事か,じゃあ覚えよう」と錯覚させてください。
これらのことをバランスよくこなすのが,中学英語の王道の勉強方法です。
be動詞・一般動詞の肯定文・疑問文・否定文がだんだん分かってきたら,教科書くらいの短い対話文を確認してみましょう。
段々とステップアップさせて,公立入試の対話文・長文の練習までもっていってください。