段位応用計算 第3講 比の計算

投稿:2023/09/13 更新:2024/09/23



こんにちは! でるてぃーです。

今回は第3講、比の計算を解説していきたいと思います。

小6「比と比の利用」

算数でいう「比」とは?

2つの数量の割合を表すのに

2:3

のように表す形式を「」といいます。読み方は「2 たい 3さん 」ですね。

日常の例

ごま油$50mL$と酢$30mL$でサラダ用ドレッシングをつくることを考えましょう。

このときの「ごま油の量 と 酢の量の比」は

$50:30$

ですよね。比は割合の一種ですから、簡単な整数比になおせます。

$50:30=5:3$

簡単な整数比にしたほうがわかりやすいですよね。

簡単な整数比にしないと困ることが多い

天つゆを水でうすめて、おでんのスープを作ることを考えましょう。

しかし! 天つゆのパッケージにはこのように作れと書いてありました。

つゆ:水$=583:6,996$


わかるかこんなもん!!


……実際こんなことありませんが、簡単な比にしないと分かりづらいですね。

もともと「比」は、2つの量の割合をより分かりやすく表現するための形式なのに、これではかえって回りくどい。

ですから、答え方は

つゆ:水$=1:12$

のように簡単な整数比で答えましょう。

試験での対応

①比べる2つを見つけ、下のような図を描く。慣れれば15秒以内に描けるはず。

必ず、3つ「比べるもの①、比べるもの②、全体」の割合を明らかにしておこう。

②上の3つから2つの数量を選んで比の式をつくる。
例として「水$1,500mL$のとき、つゆ は何$mL$ほしいか」を考える。つゆの量を知りたいので$xmL$とおく。

答えるときは必ず単位をつけること。よく忘れるので注意。

練習問題

【問題①】コーヒーと牛乳を32:17の比で混ぜたコーヒー牛乳を1,176$mL$作るとき,コーヒーは何$mL$必要ですか。

【解答】

比較するのはコーヒーと牛乳ですね。まずは図を書きましょう。

求めるのはコーヒーの量で、与えられているのは全体(コーヒー牛乳)$1,176mL$です。

よって次のような比の式が書けます。コーヒーの量を$xmL$とおきました。

コーヒー:全体$=32:49=x:1,176$

以上より$x$を求めれば答えが出ます。

$x=\frac{32×1,176}{49}=768$

答えは 768 $mL$。

【問題②】おこづかいを兄と弟で35:29に分けたところ,兄の分は2,205円になりました。弟の分は何円ですか。

【解答】

比較するのは兄と弟のおこづかいですね。まずは図を書きましょう。

求めるのは弟の分で、与えられているのは兄の分$2,205$円です。

よって次のような比の式が書けます。弟の分を$x$円とおきました。

兄の分:弟の分$=35:29=2,205:x$

以上より$x$を求めれば答えが出ます。

$x=\frac{29×2,205}{35}=1,827$

答えは 1,827 円。

まとめ

これも段位取得には外せない問題です。よく練習して慣れておきましょうね!

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でるてぃーメモ 管理人

大学2年。趣味はそろばんと資格勉強。個別指導塾とHP更新のバイトをしています。


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