この記事では『段位応用計算』の解説を載せています。
全珠連の段位検定における科目,応用計算の問題パターンを網羅することを目指します。

今回は第6講,生産高の増加率・減少率についての問題を解説していきたいと思います。

割合の知識が必要

まず,簡単に「割合」を説明しておきます。今,ハコAとハコBの重さを量っています。

ハコBの方が軽いですね。ハコAと比べてどれくらい軽いんでしょうか。
そこで割合の出番です。

割合とは,「比べられる量」が「もとにする量」の何倍かを表す量です。
ここでは,ハコAを基準にハコBの重さを調べたいので

もとにする量(基準)=ハコA

ということになりますね。そして

(Aと)比べられる量=ハコB

となることが分かります。冷静に読んでみると,そんなに難しく考える必要はありませんね。

割合の計算

比べられる量 ÷ もとにする量 = 割合

です。これに当てはめて計算すると図のようになります。

割合を計算した後は「$\times 100$」してパーセント(%)の表現にすることができます。
パーセントの概念を図式化したものも用意しておきました。

最後に,重さと割合の関係を棒グラフにまとめました。

計算して求めた85%も,図を見るとありえる数字ですね。
85%=$0.85$なので,ハコBの重さはハコAの$0.85$倍であることもわかります。

「割合」の本質は,「何倍か」だということが分かったと思います!

今回のパターン

今回の練習問題は3問あります。それぞれに対応する取り組み方を見よう見まねで覚えましょう。

【練習①】:昨年の「何%か」
【練習②】:昨年より「何%増えたか」
【練習③】:昨年より「何%減ったか」

まずは【練習①】から取り組んでみましょう。

試験での対応①

今年の生産高÷昨年の生産高×100

を計算する。こうすると,今年は昨年の何%かが分かる。

練習問題①

【問題①】

【問題①】A商品の今年の生産高は68,450台で,昨年は49,320台であった。今年の生産高は昨年の何%ですか。(パーセントの小数第1位未満四捨五入)

【解答】

今年の生産高÷昨年の生産高$×100$

を計算しましょう。

$\frac{68,450}{49,320}×100=138.78\cdots$

パーセントの小数第2位を四捨五入して,答えは 138.8%となります。

次に【練習②】【練習③】のパターンを解説します。

試験での対応②,③

今年の生産高÷昨年の生産高$×100\cdots(*)$

を計算する。こうすると,今年は昨年の何%かが分かる。(ここまでは【練習①】と同じ)

何%増えたか

$(*)$を計算すると120%になったとする。このとき「20%」分が増加分。

つまり,「もとにする量」のぶんである100%を引いた割合が増加分となる。
よって 「$(*)$ - 100%」 が答え。

何%減ったか

$(*)$を計算すると70%になったとする。このとき「30%」分が減少分。

つまり,「比べられる量」のぶんである100%を引いた割合が減少分となる。
よって 「100% - $(*)$」 が答え。

練習問題②,③

【問題②】

【問題②】A商品の今年の生産高は85,940台で,昨年は77,320台であった。今年の生産高は昨年より何%増えましたか。(パーセントの小数第1位未満四捨五入)

【解答】

まずは

今年の生産高÷昨年の生産高$×100$

を計算しましょう。

$\frac{85,940}{77,320}×100=111.14\cdots$

ここから,もとにする量である昨年の分100%を引くと,求める増加率になります。

パーセントの小数第2位を四捨五入して,答えは 11.1%となります。

【問題③】

【問題③】A商品の今年の生産高は38,790台で,昨年は42,160台であった。今年の生産高は昨年より何%減りましたか。(パーセントの小数第1位未満四捨五入)

【解答】

今年の生産高÷昨年の生産高$×100$

を計算しましょう。

$\frac{38,790}{42,160}×100=92.00\cdots$

もとにする量である昨年の分100%から92.00$\cdots$を引くと,求める減少率になります。

パーセントの小数第2位を四捨五入して,答えは 8.0%となります。