今回はちょっと趣向を変えて,日商珠算1級で満点をとる魅力と方法論について紹介していきます。
多分ですが,段位の人向けの記事になっています。

日商1級(珠算)の概要

かけ算・わり算・見取算の3科目あり,1科目100点,制限時間30分でいっぺんに3科目解答します。
レベルは公式の問題を見てください。

普通に合格しようと思ったら,合計240点(8割)取らないといけません。これだけでも十分すごいことです。
しかし,この検定には満点合格による特別賞があります。これがまた有段者にとっては魅力なんですよ。

満点合格の魅力

できそうでできない絶妙すぎる難易度

段位の人なら正直余裕で時間内に全問さばけます。
しかしながら,全部合わせるのは難しく,1,2問くらい軽微なミスをしたりします。

そのため,時間いっぱいまで見直しを欠かさずに行う必要があります。
そろばんに限らないことですが,全部合うって相当難しいことなのです。

そろばんの基礎的なスキルと同時に問題を解く上での戦略,さらにはミスを見つけて修正するリカバリー能力も試されるチャレンジというわけです。
そして,最も重要なミスをしないだけの運も試されます。

満点取るといろんなことが起こる

記念品がもらえる

1級に限ったことではないんですが,満点の特別賞がもらえます。
記念品として豪華な楯と表彰状,日本珠算連盟のモチーフがついたバッジが送られます。

僕もなんとか3回目の挑戦で取り,表彰のときにこういうのをもらいました。
今のデザインと異なるかもしれません。

新聞に載る

そろばん関連で何回か新聞に載ったことがありますが,大見出しで「○○君,日商1級満点合格」みたいな感じで載せられます。
そして,何かのタイミングで各地の商工会議所で表彰式が行われます。
記念品授与とともに記者の方からインタビューも受けます。

「日商珠算1級満点合格」で調べてみると,いろんな強者がインタビューを受けている記事が見つかります。

単純に選手としてのスキルが身につく

1級満点を取るまでに,細かいことに気を配ってきたはずです。
たくさんの問題に対してどのように立ち回るかという戦略の部分,なるべくミスしないようにする丁寧さなど。

このスキルは,高段位や大会入賞を目指す選手にとって必要不可欠な資質だと思います。
1級満点のチャレンジはこういったスキルを養える貴重な機会です!

どれくらい難しいか

通常の合格(240点)における日商1級の合格率はおよそ27~30%。
3割弱の合格率って聞くと改めて難しい検定ですよね。

1回の検定回で大体15~30人は満点合格者が出ています。
例えば20人出たとして,総受験数が5000人なら満点合格は全体の0.40%と超超難関。
250人に1人いる計算になります。確かに新聞のネタになるほどの快挙です。

満点合格者数・満点合格率

総受検者数に対する合格率,満点合格率の推移です。
日本珠算連盟のHPから引用しています。

回(1級) 受検者 合格者 合格率 満点者 満点合格率
第237回 3,856 1,178 30.5% 24 0.62%
第236回 4,782 1,421 29.7% 27 0.56%
第235回 4,121 1,265 30.7% 21 0.51%
第234回 5,476 1,522 27.8% 14 0.26%
第233回 6,042 1,813 30.0% 25 0.41%
第232回 5,766 1,711 29.7% 14 0.24%
第231回 6,277 1,859 29.6% 20 0.31%
第230回 6,883 1,938 28.2% 29 0.42%
第230回 6,883 1,938 28.2% 28 0.41%
第229回 6,575 1,903 28.9% 16 0.24%
第228回 6,960 1,970 28.3% 39 0.56%

というか,合格率がここまで変わらない検定も珍しい気がしますね。ずっと3割弱です。
最近は受験者が減って合格率・満点合格率が増えています。
問題のレベルは同じはずなので,全体的に受検者のレベルが高くなったのかもしれませんね。

もし知っている子が日商1級満点を取ったなら,めちゃめちゃに褒めてあげましょう。

具体的な方法論

基本的にミスを極力減らすよう丁寧に計算しますが,それだけで満点をいつも取れたら苦労しませんよね。
そのため,「間違えたかも」と思った問題は検算が必要になります。

問題用紙は見開き

これ,結構盲点なんですよ。問題は見開きになっています。広げたらやりづらいです。

「よーいはじめ」の合図で用紙を開くと,左に見取算,右にかけ算・わり算問題が配置されています。
でも慌てない。最初10秒くらい使って丁寧に半分に折れば,いつもの練習プリント同様に扱えます。
僕は29分50秒で練習してました。

実際の立ち回り方

これはあくまで自分が1級満点を取ったときの戦略です。

見取算

表にある見取算を5分くらいでさばきます。暗算でやりましょう。
検算も入れてざっと8分位で見取算を終わらせて,次のかけ算・わり算に進みます。

かけ算

かけ算は20問中10問が整数問題です。
整数問題の検算のときは,答えをかける数で割ってかけられる数になることを確かめます。

残りの10問は小数が含まれています。小数第3位未満を四捨五入することで答えが丸める問題もあります。
もう一度同じ計算をして合ってるか確認しましょう。

わり算

わり算は20問中14問が割り切れる問題です。
割り切れない問題だけを検算しましょう。

時間的に余裕のある人は

どうせならかけ算・わり算を2周してしまいましょう。
特にかけ算の2周目は,かけられる数とかける数を逆にしてかけ算してみるといいかも。
そうすると,2回連続同じ間違いをするリスクがぐっと減ります。

  • ほとんどミスしない人がするミスって,日頃6足すところで7足してしまうみたいなクセによるものが多いです。
    クセはすぐ直りません。直らないなら,かけられる数とかける数を逆にして計算すればいいのです。

自分なりの攻略法を編み出せ!

上で述べたような攻略法は自分で勝手に考えて実践したものです。
他の選手の技量やポリシーに合わないことがあるのは承知の上です。

ぜひ自分でたくさん日商1級プリントを繰り返しましょう。
自分が検定本番に自信をもって繰り出せる攻略法を作り出してください。
次の1級満点はきっとあなたです。